ITなどの技術の進歩により、テニスのデータをより正確に簡単に見ることができるようになりました。
例えば、プロの試合の場合、サービスエースの数、フォアハンドの数、ファーストサーブが入った時の得点率、レシーブの打点などなど。
様々なデータを見ることができます。そして、そのデータから反省すべき点などが見えてきます。
しかし、これはプロの場合です。プロの試合では専門家がデータを取ってくれて分析してくれます。
ハイスピードカメラで撮影することで、打点の位置などを正確に分析できます。
それでは、趣味レベルでテニスをしているアマチュアの場合はどうなのでしょうか?
実は簡単な機械でアマチュアでもデータを取ることができます。アマチュアの場合は改善すべき点がたくさんあるため、少しのデータでも弱点が見えてきます。
今回はアマチュアテニスプレーヤーのためのデータ分析によるテニス上達方法を紹介します。
スマートテニスセンサーでデータ取得
ソニーが開発し販売しているスマートテニスセンサーを使えばだれでも簡単にデータを取得することができます。
スマートテニスセンサーとは
これはラケットのグリップエンドに取り付けてプレーすることで、ラケットに伝わる振動を分析して、様々なデータを取ることができる機械です。
取得できるデータはかなり多いです。
ラケットのスイングスピード、球速、打った種類(フォア、バック、スマッシュ、ボレー)、インパクト位置(ラケットの真ん中で打ててるか)などなど。
スマホのアプリと連動して、動画撮影することでかなり詳細なデータを取得することができます。
プロテニス選手であるクルム伊達さんも使っています。
クルム伊達公式ブログ➡スマートテニスセンサー体験レポート(1)
まずは、ラケットの中心でボールを打とう
データ取得で最初に見るべきなのは、ラケットの中心(スイートスポット)でボールを打てているかどうかです。
安定してスイートスポットでボールを打てている人は、その時の感覚を覚えています。
そのため、スイートスポットで打てたかどうかはボールを打った瞬間にわかります。
しかし、ボールを打つ位置が安定していない人はスイートスポットで打った時の感覚がわかっていません。
まずは、スマートテニスセンサーで自分がスイートスポットでボールを打てているかどうか確認して、その時の感覚を覚えるようにするといいでしょう。
ボールの回転量の調整
テニスではボールの回転量が重要です。ボールにドライブ回転をかけることでボールが飛び過ぎるのを抑えて、コート内に入れることができます。
上級者はボールの回転をうまくコントロールします。
スマートテニスセンサーではボールの回転量も測ることができます。
ボールの回転量をうまくコントロールできないという人は、打ち方が間違っているという人が多いです。
ドライブをかけることに意識が行き過ぎていて、ラケットを上に振りぬきすぎていたり、手首を変に使っていたり。
スマートテニスセンサーで回転量を計測することで、どういう打ち方の時に回転量が増えているかわかります。
ラケットを上に振りぬきすぎていたり、手首を変に使っていたりしても回転量は増えていないことがわかると思います。
間違った打ち方で練習しても、いつまでたっても上達しません。
正しい回転のかけ方をデータから分析することで、効率の良い上達につながります。
弱点の分析
弱点を強化することでテニスは格段に上達します。
そのためには、弱点を知ることが必要です。普通にプレーしていても、自分はバックハンドが弱点とかわかりますが、具体的にバックハンドのどこが悪いのかはわかりません。
それを知るためにデータが役に立ちます。
フォアハンドは得意だけれど、バックは苦手という人は、バックハンドとフォアハンドのデータを見比べてみるといいでしょう。
フォアハンドと比べてバックハンドはスイングスピードが遅いなら、スイングスピードを速くする練習。
フォアハンドと比べてバックハンドは回転量が少ないなら、回転量を多くする練習。
などといったように、データを分析することで具体的に強化すべき点が見えてきます。
スマートテニスセンサーが無くてもできる分析
スマートテニスセンサーはとても便利ですが、少し値段が高いです。
そこで、スマートテニスセンサーを使わなくても自分のプレーを分析する方法を紹介します。
それは動画撮影です。そんなことかと思うかもしれませんが、自分のプレーを動画で見たことがある人は意外と少ないです。
技術の進歩した現代ではスマホのカメラで十分な動画を撮影することができます。
そして、プレー動画を見るだけでも十分な収穫があるはずです。自分の想像通りにプレーできている人はほとんどいないでしょう。
動画を見て、自分のイメージとどこが違うかわかったら、そこを意識して、また動画を撮ってみる。
これの繰り返しだけでも、テニスはだいぶ上達します。